血液凝固講演会・凝固機器展示会
株式会社いかがく 宇田 真也
 去る8月24日(金)、25日(土)の2日間にわたり京都府臨床検査技師会、機器メーカー協賛で血液凝固講演会及び凝固機器展示会が同時開催されました。
8月25日(土)12:00-13:00(ランチョンセミナー)
教育演題1:DIC・血栓症における凝固線溶マーカーの臨床的意義
講師:岡本 好司 講師(産業医科大学医学部第一外科)
座長:志賀 修一 技師(京都大学医学部附属病院)
8月25日(土)15:00-16:00
教育演題2:症例から学ぶDICの臨床と血液検査
講師:朝倉 英策 准教授(金沢大学医学部附属病院高密度無菌治療部)
座長:由木 洋一 技師(京都府立医科大学附属病院)

【内容】
今回の講演会は各社メーカーの凝固分析機器展示(協賛)もあり技師会の講演会では今までにない規模の講演会・機器展示会を京都リサーチパーク4号館で2日間にわたり行いました。参加していただいた方は2日間合計で会員73名、非会員1名、賛助会員54名で合計128名と非常に多くの方に参加していただきました。参加された方の技師会所属別で見ると京都府技師会員44名、滋賀県技師会員10名、大阪府技師会員9名、兵庫県技師会員6名、奈良県技師会員2名、他府県の方で、最も遠方の方は熊本大学病院の方1名、金沢医科大学病院の方1名の参加がありました。
【教育演題1】
 教育演題内容としては、25日(土)12:00-ランチョンセミナーの形でDIC・血栓症における凝固線溶マーカーの臨床的意義について、産業医科大学医学部第一外科の岡本好司先生に公演していただきました。DICに関する医療現場での最先端の情報を症例を交えて解り易く説明していただき、難しいと思っていた凝固線溶分野の各検査項目の理解を深める事が出来ました。

【教育演題2】
 教育演題の2つ目は、25日(土)15:00-症例から学ぶDICの臨床と血液検査について、金沢大学医学部附属病院高密度無菌治療部の朝倉英策先生に公演していただきました。演題内容は、DICとは?と言う基礎的な説明から、DICの病型分類を具体的に解説していただきました。DIC診断におけるFDP(D-dimer)の限界ではDICの病型によりFDP(D-dimer)のみでは正確な病態把握をする事に限界がある理由とDICの病態を正確に評価する為には各種マーカーを合わせて測定する事で正確な病態評価が可能になる事が解りました。DIC病型分類における線溶活性化マーカーPIC、凝固活性化マーカーTAT、線溶阻止因子PAIの臨床的意義及び検査の重要性、診断・治療との結びつきを症例を交えて解り易く説明していただきDICに関する知識をより深める事が出来ました。
講演会終了後、参加された大勢の方から凝固線溶マーカーの臨床的意義、DICの複雑な病態が理解できて良かったと言う声を聞く事が出来ました。又、質疑応答では参加された皆さんから活発な質問がなされていて関心の高さが感じられました。

【機器展示会】
今回の凝固機器展示会は機器メーカーに協賛していただいた為、大掛かりな規模で実施されました。展示機器はCS-2000i(シスメックス)・コアプレスタ2000(第一化学薬品)STA-R Evolution・CoaguChek XS(ロシュ・ダイアグノスティックス)ACL-ElitePro(三菱化学メディエンス)エバネットEV20(日水製薬)COAG2(和光純薬)KC1(エム・シー・メディカル)と大型?小型までの最新凝固機器が展示されました。

各社様々な特徴を有する機器が展示されており、機器の改良点やルーチン業務に役立つ機能を目の前で比較、説明を聞く事が出来ました。参加された皆さんは各社の機器説明を熱心に聞いておられました。又、講演会会場の空き時間を利用してメーカ各社の機器説明DVDが放映されました。こちらに関しても大勢の方が熱心にご覧になられていました。