第11回 近畿輸血検査研修会
京都南病院 相田 幸雄
9日
実技講習会
1.複合抗体の同定
2.直接抗グロブリン試験陽性検体の精査

10日
パネルディスカッション
1.マイクロタイピングシステムの原理と特性
柿沼 幸利 先生(オリンパス株式会社ダイアグノスティックシステムズ国内営業部 輸血学術担当)
2.輸血検査に関わる保険点数について
池本 純子 先生(兵庫医科大学病院 輸血部)

3.新生児における輸血療法の特色
河井 昌彦 先生(京都大学医学部付属病院NICU医長)
4.人の多型性から学ぶ−血液型・HLAを中心に
佐治 博夫 先生(HLA研究所長)

 今回の一泊研修会を開催するまでは大変な道程で、もともと予約していたホテルが8月で営業終了会場が確保できないというハプニングが発生。なんとかホテルは見つかりましたが、多気班長以下役員全員冷や汗ものでした。
 今回の実技講習会は「複合抗体同定」と「直接抗グロブリン試験陽性検体の精査」を行いました。いわゆる「血液型」「不規則抗体スクリーニング」「交差適合試験」「直接抗グロブリン試験」「DT解離試験」です。
 ちなみに、検体については一人から採取できることが望ましいですが、そうでない場合は、いくつかの検体を期待する凝集の強さになるように混ぜ合わせます。今回は二つの検体を混ぜて調製します。「なまもの」なのであらかじめ調製して保存することが難しく、なんとか3日前に参加者全員検出することができるだろうというくらいの凝集が出るように調製ができました。

 さて、当日、京都大学医学部付属総合解剖センターでの実技講習会には80名以上が参加し、検体も予定通りの反応で何とか無事に終わりました。
 夕方からはホリディ・イン京都に会場を移し懇親会が終わり、少しお酒も入ったところでナイトセミナーが始まります。内容は「今後の輸血部におけるアルブミン製剤の管理について」と「酵素法は必要か?」というテーマで二部屋に分かれ話が進みました。ここでは普段なかなか話せないような、技師の代行入力や副作用調査といった問題についても話がでました。
翌10日のパネルディスカッションは総勢130名を越える参加者があり、会場が満席となり、主催者側としては喜ぶべき結果でした。
パネルディスカッションでは検査法の原理から臨床現場の話や、これからの検査技師としての考え方や職場での活躍について幅広く話をしていただきました。

 準備など問題などもありましたが、終わって振り返ってみれば成功したと思います。