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京滋合同微生物検査講演会
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京都府立医科大学附属病院臨床検査部 小森 敏明
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| PCR法は核酸増幅法として広く認知されているが、最後の検出まで目に見えないという欠点があった。またPCR法に、Hot-strat PCR, Multiplex PCR, Nested PCR, RT-PCR, Broad-range PCRなど多くのバリエーションがある。近年、従来のPCR法の欠点を補う方法としてReal-Time PCR法、Quantitative PCR法, NASBA法, TRC法, LAMP法などが開発され注目されている。特に、NASBA法, TRC法, LAMP法はヒートブロックや恒温槽を用いて、一定温度で増幅反応を進めることができる。従来の核酸増幅に3段階の温度変化を必要とするPCR法に比較して簡便な装置で増幅可能で、検査室に核酸増幅法が導入しやすい環境が整ってきた。 遺伝子を用いた細菌の検査は、ハウスキーピング遺伝子を標的とした系統分類と、ターゲット遺伝子を標的とした菌種の同定検査に分けることができる。この2つを組み合わせて細菌の検出・同定が可能となる。遺伝子検査は、1)検体採取と搬送、2)核酸抽出、3)増幅反応、4)増幅産物の検出、5)結果の解釈と報告 の5つのステップで検査が進行する。また、細菌の生化学的な性状など知らなくても検査可能である。 細菌の菌種同定方法は、1)生化学的性状、2)血清型分類、3)数値分類、4)化学分類(細胞壁、GC%、脂質)、5)遺伝子学的分類(DNA/DNA hybridization法、rRNA塩基配列)がある。一般的な微生物検査では菌種の同定には1)?3)を用いるが、同定困難な菌種には遺伝子学的分類が有用である。DNA/DNA hybridization法では2菌種間に70%以上の相同性が、16sRNA塩基配列の比較では97%以上の相同性があれば同一菌種と判断される。講演では通常の検査法で同定不能であった菌種で遺伝子学的に同定できた症例をいくつも提示して頂いた。 最後に、NASBA法を利用してマイコプラズマニューモニアを検出する核酸クロマトグラフィー法(開発中)の紹介があり、臨床検査分野での応用が期待された。講演を通じて、微生物分野で遺伝子検査の重要性や導入の必要性を感じた。近い将来に、より簡便・迅速・低価格の遺伝子検査が多くの検査室で利用されていることが想像できた。 |
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