平成17年度尿沈渣実技講習会報告
独立行政法人国立病院機構京都医療センター研究検査科佐伯 仁志
 2005年11月12日、京臨技一般検査分野主催の尿沈渣実技講習会を京都保健衛生専門学校にて行った。検査法としては新しいものではないが、全国的にも地区的にも尿沈渣鏡検実習は必ずといっていいくらい実施されており、またニーズもある。我々京臨技一般検査分野としては実に8年ぶりに取り組んだ尿沈渣鏡検実習であったが、とにかく大変なのが試料集めである。夏ごろから分野員に尿沈渣用固定液を配布し、各施設でいろんな成分を含んだ標本を集めてもらい、一週間前に京都市内某所で標本選定会を開催した。分野員の思いは参加者に「来て良かった!」と言わせること。この思いを胸に標本選定会に望んだ。夜遅くまでかかって当日鏡検していただく30検体を選定した。

 実技講習会当日は午前中から会場入りして、分野員全員で標本作成作業と会場設営に取り組んだ。午後からはいよいよ本番である。続々と受講生の方が来場され、緊張も高まってくる。しかしその緊張もどこへやら・・・実際始まってみると、段取りよく事が進んでいる。これも当日研修会担当者の手腕であろうと確信している。

 当日標本は成分名を明記したものを27例、未知試料3例の合計30例用意し、一定時間で全ての標本を鏡検できるように配慮した。その後は、未知試料のディスカッションとフリー鏡検時間を設け、さらに「チャレンジ細胞診コーナー」と題してパパニコロウ染色標本8例を用意し、鏡検していただいた。中には希少なものもあり、受講者は標本を鏡検しながらも分野員とディスカッションをしていた。

 実技講習会は実施する側の苦労も大きいが、参加者の「来て良かった!」の一言で、全てが報われる。実際の生の声は聞けなかったが、今後の一般検査分野の研修会などで機会があれば、ご意見をお聞きしたい。次年度の実技講習会に生かして行きたいと思う。

実習の風景