新年度のご挨拶
綾部市立病院 今井 秀一

このたび京都府臨床検査技師会会長に就任しました綾部市立病院の今井です。

去る5月24日京都アスニーで開催されました平成20年度定期総会において私を含め19名の理事が承認を受け役員に就任いたしました。京臨技は昭和27(1952)年に京都府衛生検査技術者協会として産声をあげました。私は1951年生まれですので、翌年に技師会が発足したことになります。それから12年後の昭和39(1964)年京都府衛生検査技師会と改称され、全国の技師会が法人化されたのを契機に昭和60(1985)年に社団法人京都府臨床衛生検査技師会と名称変更されました。平成17(2006)年には社団法人京都府臨床検査技師会と改名して現在に至ります。会長は伊佐治蔵先生(京大病院)が初代会長に就任されて以来、この私でちょうど20代目を数えるそうです。諸先輩方が築いてこられた、歴史ある京臨技の会長としての重責を担うことができるか大変不安ですが精一杯努めて参ります。

 医療情勢は「後期高齢者医療制度」に代表されるように色々な問題が噴出しており、我々の仕事である臨床検査の領域も先行き不透明です。しかし臨床検査が現在医療の精度を高め、医療のエビデンスとなっていることは事実であります。この検査を担うのが言うまでもなく「臨床検査技師」であります。原点に返り考えると、臨床検査技師の生命線は知識に裏付けされた検査技術の提供です。技師会は臨床検査技師が知識の習得や情報交換の為に組織された職能団体ですから、会員皆様の組織です。技師会に入っていて「良かった」「役立った」「あんなことが解った」と思って頂けるような技師会活動でありたいと考えます。そのためにも活動の主軸を学術活動におき、有益な講演会や研修会、技術講習会を各研究班の方々に開催していただき、多くの会員の皆様に参加頂きたいと思います。このことが、会員数を増やすことにつながり、結果的に臨床検査技師の地位向上となります。目標は、あと50名増やし1,000名にすることです。

 大きな事業としては、来年の11月に第49回近畿医学検査学会を担当いたします。どうか、皆様の「知恵と力」を結集し成功に導いて頂きたい。会場は岡崎の『京都市勧館 みやこめっせ』で開催予定です。この他に公益法人取得に向けた取り組みやデータ共有化事業が重要な課題です。

 5月30日に第57回医学検査学会が開催され、会長の初仕事として総会に代議員として参加してまいりました。その学会の記念講演で旭山動物園の園長小菅正夫先生の講演を拝聴してきました。今にも閉園寸前の動物園から、どのようにして活気を取り戻すことが出来たのかを熱く述べられていました。活気を取り戻した原点は動物園に足を運ぶ「お客さまの心」を読むこと、つまり「相手の立場で考える」これが動物園を甦らせたそうです。

 私も今一度原点に立ち返り、何が足らないのか見つめ直し、京臨技の更なる発展のため一生懸命努力する所存です。皆様のご協力をお願いします。